整備の扉
リヤタイヤ交換(手入れ)
リヤタイヤが擦り減ってスリップサインが出てきてしまったので交換する事にします。
私はモトクロス時代から自分で交換しているのでシルバーウイングももちろん自分で交換します。
作業に必要なグリス類です、用途に合わせていろいろあります
エアーツールとタイヤレバー、タイヤからホイルを外すのに必要なゴムハンマー
T型レンチと各サイズのメガネレンチ、トルクレンチ
サービスマニュアルはスクーターとかカウル付き車には絶対必要です。
まず一番最初にサイレンサーのボルトにCRC556をたっぷりかけて浸透させるために時間を置きます。ここのボルトは熱かじりで固着していますので簡単に折れますので十分注意して下さい。私の場合納車時からはずしてスレッドコンパウンド(熱かじり防止用の超耐熱グリス)を塗っていますがそれでも熱かじりしていますので何もしていない場合はボルトが折れる覚悟してから外す作業に入りましょう。
外す際もゆっくりじっくり緩めていくと、なめたり破損の原因になりますのでインパクトレンチで一気に外しますここで折れたら寿命と思って諦めます。
撮影のために片手でインパクトレンチ、片手にカメラを持っていると間違ってスイッチを押してしまうので安全のためにホースは外しています。 (笑)
前回外した時にしっかりスレッドコンパウンドを塗っていたにもかかわらず外してみるとかなり錆びて熱かじりもありました
ボルトとナット部分を掃除する意味でねじ切りしておきます、そうするとねじ込みもスムースに行きます。
きれいになったボルトとナット部にスレッドコンパウンドを塗って締め込めば次回外すときも楽に外せてトラブルフリーです。
意外とここが外せなくてタイヤ交換ができない人も多いと思います。
リヤサスを外しますがその時必ずメガネレンチで緩めてください、間違ってもスパナで緩めようと思っても絶対に外せません!ボルトをなめて外せなくなったりスパナがはずれて怪我の元ですので高トルクで締められているボルトはメガネで緩める事を基本に覚えてください。緩める時もじっくりでは無く、手のひらをハンマー代わりにしてたたきながら一気に緩めます。
緩めたら、T型レンチで外します。
エアーインパクトレンチを使ってセンターアクスルを一気に外します。
オフセット用のでかいカラーが入っているので抜いておきます。
交換するときは新しいタイヤの上で作業をするとホイルがキズつかなくて便利です。
タイヤレバーは平らな方と曲がった方がありますので互い違いに持ってタイヤのミミをホイルから落とします。
タイヤレバーを使って少しずつ少しずつホイルからミミを落としていきます、結構地味な作業ですが力と技が必要です。
ホイルはキズだらけです、もともと融雪剤の影響で塗装もボロボロだったのでいちいちキズも気にしません(笑)

やっとミミが落ちましたがこのミミが落ちる瞬間はたまりません!やった人間でないとわからないと思いますが・・・・。
逆サイドも同じようにしていきますが、ビートブレーカーがあれば一瞬で終わる作業です。
両サイドを落としてやっとタイヤを外す作業に取り掛かれます。
リムプロテクターをホイルにかませて外す基準点を決めます、その基準点に引っ掛けたタイヤレバーが外れないように足で踏んずけながらもう片方の足でタイヤをつぶしながらもう一本のレバーでタイヤを外していきます。
タイヤを踏み潰しながらタイヤレバーも踏んでいるのでかなりバランスが必要です、径の大きいタイヤだと楽なんですけどね。
片側を外したらタイヤレバーでタイヤを外すよう押さえながらゴムハンマーでタイヤのビート部をたたきながら外していきます。
タイヤが無事外れたら今度は組み込みます、まず入れるタイヤのビート部にビートクリームを塗ります、これはビート部のすべりを良くしてタイヤがホイルに入りやすくするとともにエアーを入れる際の「ミミだし」を楽に出来ます。
タイヤのドライブ方向を確認してからタイヤを組み込みます(お店でもたまに反対の時あり)。片面は比較的簡単に入ります。
片面を入れ終わったらまたホイルにリムプロテクターをかませてタイヤレバーで基準点を決め、外れたり動かないように足で踏みます
ちょっとずつ、ちょっとずつレバーでタイヤをめくるような感じでホイルに入れていきます、丁寧に少しずつにしないと絶対に入りませんので無理しないで下さい。
無事にタイヤが入りました!!後はエアーを入れるだけです。
エアーが入る瞬間タイヤが
「パン!」とはじけるのが好きです(笑)
私流はタイヤ交換の当日はエアーを設定よりも5割増しぐらいで多めに入れます、そうすればエアー漏れの発見が早くできる様な気がするからです、エアーがパンパンなので飛ばせませんから実質慣らし運転も出来ますし(笑)翌日タイヤが冷えている時に適正エアー圧に戻します。
タイヤ交換が終わったのでこのまま組み付ければ完了なのですが、せっかくなので普段手の届かないところを綺麗に掃除してから組み付け死体と思います。
組み付けは外した順番とは逆に組んでいけばOKですので順番をちゃんと覚えておいてください。
きれいなタイヤです、表面はワックス分がついているのでピカピカに光っていますがこれがすべる原因ですのでしばらくはおとなしく走りましょう。
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